パナソニックが、NTTドコモへのスマートフォン(多機能携帯電話)の新製品供給を今冬以降、
見送る方向で検討に入ったことが29日分かった。ドコモが韓国サムスン電子とソニーの最新スマホを
他社製より安くし、販売拡大を狙う戦略を決めたため、自社製品の十分な販売を見込めないと
判断したもようだ。折りたたみ式の従来型携帯電話などは引き続き供給するが、スマホの国内事業は
消費者向けよりも、企業向けの頑丈な製品に重点を置く。
一方、海外事業は、米国でのスマホ販売を目指す。米携帯電話3位スプリント・ネクステルを買収する
ソフトバンクと協力。5月からはインドで現地メーカーに生産を委託し、スマホ販売に乗り出した。
ドコモはサムスンの「ギャラクシー」とソニーの「エクスペリア」の最新モデルを「ツートップ」と
位置付けた。パナソニックで携帯電話を担当する宮部義幸常務は、ドコモの戦略に関し「非常にハンディ
キャップになる。(コスト削減など)戦術変更でどうリカバーするか検討している」と述べていた。
パナソニックの携帯電話事業は、2013年3月期の営業損益が赤字で、14年3月期も赤字の見通し。
自社で開発から生産、販売まで全て手掛ける「自前主義」を転換し、今後は必要に応じ他社に
生産などを委託する。
日本メーカーの携帯電話事業は、米アップルやサムスンなど海外勢に押され、日本国内でも苦戦している。
日刊スポーツ(共同通信)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20130629... http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013062901001982.h...
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